出エジプト記23章 さまざまな規定(3) 

目次

偽証してはならない

1~3、6~8節は、「偽証してはならない」という十戒の適用です。

4~5節は少しおもしろいですね。

出エジプト 23:4 あなたの敵の牛やろばが迷っているのに出会った場合、あなたは必ずそれを彼のところに連れ戻さなければならない。
23:5 あなたを憎んでいる者のろばが、重い荷の下敷きになっているのを見た場合、それを見過ごしにせず、必ず彼と一緒に起こしてやらなければならない。

これは、「あなたの敵を愛しなさい」というイエスさまのことばを思い出します。
倫理的にものすごく高い戒めです。

安息日を守る

10~19節は「安息日を守る」ことの適用です。
安息するだけでなく、礼拝を捧げることに関しても記されています。

主の使い

さて、少し話は変わってきます。
これから約束の地に入っていく中で、神さまが使いを送られるというのです。

出エジプト 23:20 見よ。わたしは、使いをあなたの前に遣わし、道中あなたを守り、わたしが備えた場所にあなたを導く。
23:21 あなたは、その者に心を留め、その声に聞き従いなさい。彼に逆らってはならない。 わたしの名がその者のうちにあるので、 彼はあなたがたの背きを赦さない。
23:22 しかし、 もしあなたが確かにその声に聞き従い、 わたしが告げることをみな行うなら、 わたしはあなたの敵には敵となり、 あなたの仇には仇となる。

この出来事は、ヨシュア記の中で実現します。
エリコの町との戦いの直前に、主の使いと出会いますね。
ちなみに、その時にヨシュアが出会ったのは御使いではなく、イエスさまでした。
この辺りのことは、またヨシュア記の中で触れますね。

このようにして、約束の地に入るときに起こることが、23章後半では預言されています。
自分が直面している戦いが、神さまの戦いであるということを知ることは心強いことです。
でもこの戦いは、約束の地に入る戦いは少しずつ起こっていくと書かれていますね。

出エジプト 23:30 あなたが増え広がって、その地を相続するまで、少しずつ、わたしは彼らをあなたの前から追い払う。

僕たちは、神さまがあっという間に決着をつけて、すぐに約束を果たしてくださるのを見たいと思うかもしれませんが、多くの場合そうではないようです。
でもそれは、僕たちが神さまとの関係を大切に考えていくための秘訣かもしれませんね。