出エジプト記28-29章 祭司の任命に関して

目次

28章

祭司

モーセの兄アロンと息子たち、ナダブとアビフが祭司として任命されます。
祭司は神さまと人との間に立つ仲介者としての役割を持った人ですが、永遠の大祭司となられるのはイエスさまですね。
この時代には、宗教的な儀式などをする人として大祭司の存在はありました。

 

そして、大祭司には特別な衣装が作られ、それはエポデと呼ばれています。
大祭司としての役割を果たす人はこれを見に着け、これを着ているということは神さまの御前に立つことを意味していました。
旧約聖書の中では、何度か出てくるので、覚えておくといいと思います。

このことを読んで僕が思い出したのは、ガラテヤ人への手紙の中のこの言葉です。

ガラテヤ 3:27 キリストにつくバプテスマを受けたあなたがたはみな、キリストを着たのです。

罪人である僕たちは誰も、そのままの状態で神さまの前に出ることはできません。
イエスさまを信じた僕たちはイエスさまの義を着せられ、だからこそ神さまの前に立つことができます。

だから、このエポデもイエスさまを表しているのだと思います。

ウリムとトンミム

これは、実際にはどのようなものだったのかはわかっていないのですが、神さまの御心を知るための道具だったようです。

Ⅰサムエル 28:6 サウルは【主】に伺ったが、【主】は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。

大祭司が神さまと語り、御心を知るためにこういうものを必要としたわけですが、僕たちは聖霊が与えられているので、ウリムもトンミムも必要としません。
そういう意味では、ウリムやトンミムは聖霊を表す伏線のようなものだったのかもしれませんね。

29章

任職式

アロンに祭司職を任命するために必要なことが書かれています。
1-4では水洗い、5-6は着るもの、7-9節は油注ぎです。
10節以降はいけにえなど、捧げものについて書かれています。

こうして、1週間かけてアロンたちの任職式を行うように命じられます。
特別なものとして、人々の心に刻まれる必要があったのでしょうね。