出エジプト記30-31章 祭壇

目次

30章

祭壇

ここに出てくる祭壇は、香を炊くための場所ですね。
ここでは全焼のいけにえを捧げてはならないと言われています(出エジプト30:9)
そして、香とともに立ち上る煙が表しているものがあります。
それは、祈りです。
アロンは、ここで朝毎に煙を立ち上らせ(出エジプト30:7)、香を捧げます。
僕たちが朝を祈りから始めるのと同じです。

人口調査

出エジプト 30:12 「あなたがイスラエルの子らの登録のためにその頭数を調べるとき、各人はその登録にあたり、自分のたましいの償い金を【主】に納めなければならない。これは、彼らの登録にあたり、彼らにわざわいが起こらないようにするためである。

民数記は、この話の部分が主題となっている本ですね。
それぞれの部族の数を数えましたが、それによって税金的な「償い金」が確定されます。

人の数が数えられるのは、ひとりひとりの大切さがそこに表されているように思います。
そして償い金は、それぞれの命に代価が支払われることを知るためのものです。
これが、実際の価値を表していると言うわけではありません。

僕たちの命そのものは、ここで表されているよりもずっと高価で尊いものです。
どれくらいの価値があるかというと、神のひとり子いの命と引き換えにするほどの価値です。

油をそそぐ

アロンが祭儀に使うものには、油が注がれます。

出エジプト 30:25 あなたは調香の技法を凝らしてこれらを調合し、聖なる注ぎの油を作る。これが聖なる注ぎの油となる。
30:26 そして、次のものに油注ぎを行う。会見の天幕、あかしの箱、
30:27 机とそのすべての備品、 燭台とそのすべての器具、 香の祭壇、
30:28 全焼のささげ物の祭壇とそのすべての用具、 洗盤とその台。
30:29 こうして、これらを聖別するなら、それは最も聖なるものとなる。これらに触れるものはすべて、聖なるものとなる。

油注ぎというのは、王を選ぶときにおこなうことでもありますが、ここで油が注がれているのは、すべてアロンが祭儀のために使う道具です。
このひとつひとつが、イエスさまを表しているのだと思います。

 

31章

ベツァルエル

ベツァルエルという人が神さまに選ばれ、祭儀のための道具を作る使命を与えられました。
彼は、物を作るという賜物と使命が与えられた人ですね。

物を作ったり、生み出したりする使命を与えられている人がいます。
いわゆる職人とかアーティストたちですね。
彼らが生み出すものの中に、神さまが表されています。

こういう用いられ方もあるんです。
こういう人たちは、よく神さまに尋ねながら、物を作っていくといいのでしょうね。