黙示録3:20 『クリスマスを祝う意味』 2017/12/24 松田健太郎牧師

黙示録 3:20 見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところに入って、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。

クロスロードのクリスマス礼拝は先週でしたが、今日はクリスマス・イブですね。
今日もクリスマスに関するお話をしていきたいと思います。
とは言え、クリスマスのメッセージとして黙示録からお話しする事はあまりないかもしれませんね。(笑)

私たちは、何のためにクリスマスを祝うでしょう?
クリスマスは、神様が救い主を地上に送って下さったことを覚えて、祝う日です。
神様は、私たち人間が神様に背き、罪人となったその時から計画し、私たちに約束していたことでした。
そして今から2000年ほど前、御子イエス様が地上に人間として生まれた時、その約束が成就したのでしたね。

イエス様がもたらした救いにはいろいろな側面があり、色々な意味があります。
罪の赦し。
滅びからの救い。
永遠の命。
癒しや奇蹟。
主がともにいて下さること。
創造されたままの自分に近づくこと。
これは全て、救いとそれに伴うことについて、聖書が教えてくれていることです。
しかし中でも、僕が個人的に最も重要だと感じていて、もっとも救いの本質を表わしていると感じるのは、神様との和解。つまり、神様との関係の回復です。

たぶん僕は、このことを皆さんの耳にタコができるくらい、毎回のように話しているのではないかと思います。
でも、何度繰り返しても足りないくらい、これは大切なことだと思っているんです。

神様との和解が、どうしてそんなに大切なのでしょう?
第一にそれは、神様との関係の破壊が、罪や滅びの本質にあるものだからです。
私たちが、創造主であり、善であり、愛であり、命の源である神様から離れたこと、それが全ての問題の根源なのです。
創造主である神様に背いて離れたから、私たちは神様が創造して下さったようには生きられなくなりました。
善である神様から離れたから、私たちがなすことは、全て悪となっています。
愛である神様ら離れたから、私たちは互いの関係の中で問題を抱えます。
そして命の源である神様から離れたから、私たちには死があり、滅びる存在となってしまったのです。

私たちが生きるこの世界の全ての問題は、私たちが神様に背くものとなってしまった事が原因です。
だからこそ、神様との和解が私たちにとって最も重要な問題なのです。

神様との和解が大切な第二の理由は、それこそイエス様がこの地上に来た目的であり、それがご自身の命をかけて開いて下さった道だからです。
私たちと神様との関係は、完全に破壊され、修復する事はできない状態でした。
私たちが自分で神様の元に戻りたいと思っても、戻ることはできなかったのです。
しかし、神様は私たち人間を愛し続けていました。
神様の側から、回復のための手を差し伸べて下さったのです。

父なる神様は御子イエス・キリストを地上に送りました。
神様ご自身が人となり、私たちの元に来て下さったのです。
それを感謝して祝うのが、クリスマスですね。
こうしてイエス様は、私たちの一人となり、私たちと同じ人生の痛みや苦しみを経験してくださいました。
しかし、イエス様が地上に来た最大の目的は、人間になることではありませんでした。
自らの命を犠牲にして、私たちの代わりに罪の代価を負う事にあったのです。
それによって、断絶していた私たちと神様との間には、十字架という橋がかけられました。
私たちは、イエス様の十字架を通して、神様との関係を修復する事ができるようになったのです。

神様ご自身が、命を懸けて私たちのために拓いて下さった道、それ以上に大切なものが他のどこにあるでしょうか?
その救いの道は狭くて見つけにくく、多くの人が選ばない選択をしますが、誰の前にも拓かれている道なのです。

神様との和解が大切な第三の理由は、それが私たちの人生を最高のものにしてくれる力を持っているからです。
私たちの問題の根源は、神様との関係が壊れていることにあるという話をしました。
つまり、私たちと神様の関係が回復していくということは、私たち自身の回復にも繋がるという事です。

神様との関係が回復する時、私たちはいつでも、どんな時でも神様に愛されていることを知ります。
神様との関係が回復する中で、私たちは自分に与えられている使命や、賜物、日々の導きをしるようになります。
神様との関係が回復することによって、私たちはどんな困難な常用でも期待をして待つことができることと、
神様との関係が回復する事によって、私たちの人生がどれほど変わるか想像できるでしょうか?
あるいは、その喜びを体験したことがあるでしょうか?

これを体験するにはまず、神様との関係を始める必要があります。
私たちは、どれくらい神様との関係を深めようとしているかという事が問われているのです。
人間関係でも同じですが、誰かと関係を深めようとすれば、たくさんコミュニケーションをとって、多くの時間を過ごす必要あります。
皆さんは、毎日どれくらい御言葉に触れているでしょう?
どれくらい、祈る時間を持っているでしょうか?
御言葉に触れたり、祈ることをせずに、神様との関係を深めようとするのは、大して話したこともない人を親友と呼ぶくらいムチャな話です。
イエス様はこの様に言っています。

黙示録 3:20 見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところに入って、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。

イエス様は、私たちの心の扉を潜り、中に入って、共に食事をし、ともに時間を過ごして、もっと深い関係を築きたいと思っているのです。

もっと神様と時間を過ごし、話し合って下さい。
ぜひ、もっと聖書を読み、もっと祈って下さい。
その中で、神様に示されていると感じる言葉があったら、従って実行に移すことです。
そして、困難に直面した時には、神様に信頼して委ねましょう。
そうしたことの積み重ねによって、神様との関はよりが強められていくことになるのです。

クリスマスは、神様が自ら私たちに近づき、私たちとともに過ごして下さったことを感謝していります。
だからこそこのシーズン、私たちの方からももっと近づいてみませんか?
そこには、大きな楽しみと、喜びがあります。
ひとりでも多くの皆さんが、神様とともに生きる事の喜びを実体験として味わう事ができますように。