詩篇91:1-16 『御翼の陰に宿るー疫病・災禍からの救い』 2020/03/15 小西孝蔵

「御翼の陰に宿るー疫病・災禍からの救い」(詩編91篇より)
2020年3月15日
詩編91篇
91:1いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は91:2主に言うであろう、「わが避け所、わが城、わが信頼しまつるわが神」と。
91:3主はあなたをかりゅうどのわなと、恐ろしい疫病から助け出されるからである。
91:4主はその羽をもって、あなたをおおわれる。あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。
そのまことは大盾、また小盾である。
91:5あなたは夜の恐ろしい物をも、昼に飛んでくる矢をも恐れることはない。91:6また暗やみに歩きまわる疫病をも、真昼に荒す滅びをも恐れることはない。
91:7たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなたの右に倒れても、その災はあなたに近づくことはない。91:8あなたはただ、その目をもって見、悪しき者の報いを見るだけである。
91:9あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので、91:10災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。
91:11これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道であなたを守らせられるからである。91:12彼らはその手で、あなたをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする。91:13あなたはししと、まむしとを踏み、若いししと、へびとを足の下に踏みにじるであろう。
91:14彼はわたしを愛して離れないゆえに、わたしは彼を助けよう。彼はわが名を知るゆえに、わたしは彼を守る。
91:15彼がわたしを呼ぶとき、わたしは彼に答える。わたしは彼の悩みのときに、共にいて、彼を救い、彼に光栄を与えよう。
91:16わたしは長寿をもって彼を満ち足らせ、わが救を彼に示すであろう。

詩編103篇
103:1わがたましいよ、主をほめよ。わがうちなるすべてのものよ、その聖なるみ名をほめよ。103:2わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。103:3主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、103:4あなたのいのちを墓からあがないいだし、いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、103:5あなたの生きながらえるかぎり、良き物をもってあなたを飽き足らせられる。こうしてあなたは若返って、わしのように新たになる。

(祈り)
1. 初めに
・WHOがパンデミック宣言。 世界中を不安感に陥れる未知の世界に突入。多くの職場でテレワーク。うちの娘も。WVJでも大半がテレワーク。一昨日のあるホテルでのバイブルとビジネスSGの朝食会は、我々だけ。ホテルの9割がキャンセル。今後、オリンピックの行方、日本経済、世界経済の行方はどうなるのか、見えない敵だけに手ごわい。
2. 疫病の歴史
・そもそも、疫病の歴史は、長い。史上最大の疫病は、中世(14世紀)のぺスト。中国で発生し、シルクロードを経てヨーロッパに拡散。当時の世界の人口が4億5千万人、1億人近い人が亡くなったといわれている。ヨーロッパでも全人口の30~60パーセントが死亡、Quarantine(検疫)という言葉は、この時、ベネチアが船を入港禁止して40日間隔離したことによる。このペストは、中世のローマ法王を頂点とした中世の政治社会に大きな影響を与え、近代のルネッサンス、宗教改革をもたらす原動力にもなったといわれている。
・近代では、1918年から19年にかけて、第一次大戦をきっかけに、アメリカから欧州、全世界の伝染したスペイン風邪が多大な影響をもたらした。感染者は、世界で5億人、死者は、5千万人~1億人といわれる。当時の世界の人口は、20億人だったので、4人に一人が感染、20人に一人以上が亡くなったといわれる。日本では、約40万人が亡くなったとされる。建築家の辰野金吾、作家の島村抱月など相当数の有名人も亡くなった。
・現在のコロナウイルスのケースは、高度の医療技術の発達、医薬品の開発、予防対策の充実など、当時と大きく違うことに留意し、細心の注意を払いつつも、過度な心配をする必要はない。何より、本日のテーマにあるように、私たちは、全知全能の神により頼むから。
3. なぜ詩編か?
・サムエル記の予定を変更―コロナウイルス感染の恐れの中で詩編91篇を与えられた。
・今から9年前、3.11東日本大震災の時、詩編46篇を与えられた。「神は、我らの避け所、また、力。悩める時のいと近き助けなり。たとえ、地は奮い立ち、山は海の真中に移るとも災いを恐れじ」。詩編23篇と共に、大きな励ましと慰めのみ言葉。
・詩編は、激動の時代、災いや艱難が押し寄せるときの慰めや励ましになる。何より、私たちは、神様との関係をもう一度見直し、主にあって堅く立つことの重要性を詩編91篇から
皆さんと共に学んでみたい。丁度先週ベスさんもラインでシェアしていたところ。

4. 詩編91篇のテーマ
―御翼の陰に宿りなさい。恐れることはない、私があなたと共にいるからー
(1節)「全能者の陰に宿る」
-Almighty 万物を支配する創造者、災害をもコントロールできる。その陰に宿ることは絶対的な安全場所が確保されていること。
(2節) 「わが避け所、わが砦、私の信頼するわが神」(He is my refugee and my fortress)
-詩編46篇「神は、我らの避け所、また、力。悩める時のいと近き助けなり。」(God is our refugee and strength, a very present help in trouble)と同じ励ましの言葉。
(3節)「主は、…恐ろしい疫病からあなたを救い出される」
-疫病は、旧約聖書で、出エジプト(荒野)で、ダビデの時代にもたびたび起こった、ダビデの晩年に、神に対する不信仰から民の数を数えた罪で、神から疫病を送られ、7万人が亡くなったことにより、悔い改めたという記事がサムエル記下に記されている。
(4節)「主は,ご自分の羽であなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける」
―ダビデは、詩編17篇8節で、「私をひとみのように見守り、御翼の陰に私をかくまってください。」と主の助けを呼び求めている。
-先ほど、みんなで歌った讃美歌“Under His Wings” は、先週、WVI会長のアンドルー・モーレー氏から、コロナウイルス感染の広がるWVJの私たちに贈っていただいた励ましのメッセージと讃美歌。100年前にアメリカ人David Sankeyが作曲、William Cushingが作詞。日本では、リビングプレイズに収められている。
-作詞家のクッシングは、牧師、声を失った後、神から作詞の使命を与えられ、晩年、詩編17篇8節、詩編91篇4節を読んで作った。“Under His wings、who from His love can sever? Under His wings, my soul shall abide, safely forever.”
―作曲家のサンキーは、アメリカ南北戦争に従軍、その後、シカゴ大火に会って、湖上からシカゴの町が燃えるのを見た経験。そうした経験の上に立って、1000曲をゴスペル等の歌を作曲したといわれる。
-親鳥は、愛情をもってひな鳥を羽の下で守る。外敵が襲ってきても、命を賭して闘い、ひなを守る。
-ユダヤ神殿の契約の箱の上に置かれたケルビムの翼は、神の絶大なる力と栄光とを象徴している。(日本の神社やおみこしの上に置かれた鳳凰も、これに似た翼をもっていることは興味深い。)

(5、6節)「あなたは、・・・恐れない。暗闇に歩き回る疫病も」-主が共におられるから。
(7節)「千人があなたの傍らに、万人があなたの右手に倒れても、それは、あなた近づかない。」-コロナウイルスの感染者、死亡者の数の報道が連日。でも、大丈夫。心配ご無用。御翼の陰に守られているから。
(9、10節)「それは、あなたが私の避け所である主を、いと高き方を、あなたの住まいとしたからである。災いは、あなたに降りかからない。」- “Under His Wings”の3番の歌詞; Under His wings, ・・・・・ There will I hide till life’s trials are over. Sheltered, protected, no evil can harm me. Resting in Jesus, I am safe evermore. (神の御翼の下、・・・・・私は、そこに身を隠そう、人生の試練が終わるまで。避け所で身を守られているから、私に害をもたらす悪者はいない。イエスのうちに憩い、永遠の平安を得る。)
(11,12節)サタンのイエスに対する試み。マタイ4章6節。
-人として何も努力しない、コロナウイルス対策も何もしない、ただ無防備な状態で神様の守りだけを求めることは、ある意味で、神様の力を試している傲慢な態度。
(14節)「彼が私を愛しているから私は、彼を助け出そう」-主がご自分のいのちを投げ出されて、私たちを愛して下さった。それ故に、わしたちも主を愛する、神様との深い愛の関係が最も大事。
(15節)「彼が、私を呼び求めれば、私は、彼に答えよう。私は、苦しみの時に彼と共にいて、彼を救い彼に誉を与えよう。」
-「主のみ名を求める者は、皆救われる」(ローマ書10章13節)
-私たちにできることは、ひなが親鳥を呼ぶように、御名を求める。そこに救いが与えられる。

5. 病の癒しと罪の赦し
・病が近づかないように、神様は、守ってくださる安心感、たとえ、病にかかったとしても、その癒し、救いだしてくださる神様、たとえ、死に直面したとしても、天国という憩いの場を用意してくださる。私たちには、どんなことがあっても、たとえ、死の陰を歩んでも、災いを恐れない安心感がある。
・私の父の若い時の病。戦後間もないころ、結核に倒れた。当時の代表的な伝染病で、毎年10~15万人が亡くなった。当時は、特効薬もなく、死の病ともいわれた。父は、闘病生活の結果、手術や特効薬で、完治することが出来た。その過程で、父は、聖書を読み、キリストに出会って、自分の心の罪を悔い改め、信仰に導かれた。感染症に倒れたことも益に変えられた。そのことによって、家族全員が信仰を持つようになったことは、素晴らしい神様の御業で、感謝にあまりある。イエスが地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせるために、中風の人を癒されたことは、先週、松田牧師のメッセージから学んだ(マルコ2章10節)。

・詩編103篇は、ダビデによる病からの癒しと罪の赦しの詩。
(2~4節)「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。103:3主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、103:4あなたのいのちを墓から贖いだし、いつくしみと、あわれみをあなたにこうむらせる。」
神様の憐みによって、私たちの病が癒される。それは、同時に、キリストの贖いによって私たちの罪が赦され、永遠の命が与えられる。これ以上の喜びはない。
・コロナウイルス感染症に対して、細心の注意を払って対策を講じることが必要。その中で、一番忘れてはならないことは、「主が、私たちと共におられる。御翼の陰に私たちをかくまってくださる。たとえ、死の影を歩むとも災いを恐れないこと。主に感謝し、主の御心に従い、私たちのなすべきことに最善を尽くします。」それが、詩編91篇、103篇、23篇を通じて、教えられたこと。ハレルヤ、主よ、感謝します。
(祈り)