2サムエル 12:9-14 「罪との葛藤と悔い改め」-ダビデとバテシェバ 2020/10/11 小西孝蔵

「罪との葛藤と悔い改め」-ダビデとバテシェバ

                             2020年10月11日

サムエル記下12章

12:9どうしてあなたは主の言葉を軽んじ、その目の前に悪事をおこなったのですか。あなたはつるぎをもってヘテびとウリヤを殺し、その妻をとって自分の妻とした。すなわちアンモンの人々のつるぎをもって彼を殺した。 12:10あなたがわたしを軽んじてヘテびとウリヤの妻をとり、自分の妻としたので、つるぎはいつまでもあなたの家を離れないであろう』。 12:11主はこう仰せられる、『見よ、わたしはあなたの家からあなたの上に災を起すであろう。わたしはあなたの目の前であなたの妻たちを取って、隣びとに与えるであろう。その人はこの太陽の前で妻たちと一緒に寝るであろう。 12:12あなたはひそかにそれをしたが、わたしは全イスラエルの前と、太陽の前にこの事をするのである』」。 12:13ダビデはナタンに言った、「わたしは主に罪をおかしました」。ナタンはダビデに言った、「主もまたあなたの罪を除かれました。あなたは死ぬことはないでしょう。 12:14しかしあなたはこの行いによって大いに主を侮ったので、あなたに生れる子供はかならず死ぬでしょう。

 

詩篇51篇

51:1神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください。51:2わたしの不義をことごとく洗い去り、わたしの罪からわたしを清めてください。・・・・51:7ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう。
ローマ人への手紙7章

7:15わたしは自分のしていることが、わからない。なぜなら、わたしは自分の欲する事は行わず、かえって自分の憎む事をしているからである。 ・・・7:22すなわち、わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、 7:23わたしの肢体には別の律法があって、わたしの心の法則に対して戦いをいどみ、そして、肢体に存在する罪の法則の中に、わたしをとりこにしているのを見る。 7:24わたしは、なんというみじめな人間なのだろう。だれが、この死のからだから、わたしを救ってくれるだろうか。・・・8:1こういうわけで、今やキリスト・イエスにある者は罪に定められることがない。 8:2なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則は、罪と死との法則からあなたを解放したからである

1コリント6章19~20節

6:19あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。 6:20あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。それだから、自分のからだをもって、神の栄光をあらわしなさい。

1.初めに

昨年10月14日(月)に千田の教会に引越し。今週でちょうど1年。大変な困難を乗り越えてこの場所に導かれた。出エジプトならぬ、出「葛西」で、あわや、流浪の民になりかねなかったところ。コロナ感染禍でも教会が支えられていることは、本当に感謝。

本日は、ダビデシリーズの3回目。前回は、ダビデの王国が統一されるときのダビデの祈りと神様の御心の成就についてのお話。本日は、神から選ばれた、忠実な僕ダビデの最大の汚点と言われる有名なバテシバ事件を取り上げる。

 

2.バテシバ事件

・ダビデは、王宮の屋上から、ウリアの妻バテシェバが裸で体を洗っているのをみた。彼女を王宮に召し出して彼女と関係を持った結果、彼女は子を身ごもった。ダビデは、夫ウリアを戦場に送って、戦死させた後、バテシェバを再び王宮に迎え入れて、妻とした。

(パワポ資料-バテシェバの姿(顔部分のみ)-絵画で見る聖書「レンブラントの作品」

・神は、預言者ナタンを再びダビデの元に遣わしてダビデを糾弾した。ある、富んでいる人が一人の旅人のために、自分の牛や羊を惜しんで貧しい人のただ一頭の子羊を取り上げて調理した、という例えを引いて、ダビデにその罪を分からせようとした。ダビデは、ナタンから、その富める男が自分であると指摘されてその罪を実感させられる。

サムエル記下12章

「12:9どうしてあなたは主の言葉を軽んじ、その目の前に悪事をおこなったのですか。あなたはつるぎをもってヘテびとウリヤを殺し、その妻をとって自分の妻とした。すなわちアンモンの人々のつるぎをもって彼を殺した。」

 

3.ダビデの失敗、罪の原因

①絶頂の時が危ない

ダビデは、エルサレムを首都にして、イスラエル12部族の統一国家をカナンの地に樹立。

神様からユダ族の子孫を永遠の神の民として繁栄させることを約束された(ダビデの契約)。

その後、周辺民族の、ペリシテ人、モアブ人、エドム人、アラム人、アンモン人を次々と破って、王国を揺らぎなきものとした。言わば、ダビデの生涯で絶頂期にあった。しかし、その時、彼は、神様との関係において、神から離れた結果、姦淫、人殺しという許しがたい罪を犯した。

 

②人間として、男性としての弱さ

ダビデは、神の前に誠実な人間であり、指導者であったが、最大の弱点は、女性問題。「英雄、色を好む」という言葉があるが、ダビデのような神に選ばれたリーダーでも人間としての弱さがある。私自身も、ダビデとは時代も身分も全く違うが、男性としてダビデの心理がよくわかる。家内から時々からかわれている。私たちは、自分の弱さを自分で処理しようとすると、さらに深みにはまって、取り返しのつかない事態に陥りかねない。

 

③前例の落とし穴

王国を統一する前、ダビデがサウルの追われている時代に、ダビデに一戦を交えようとし構えていたナバルの妻アビガエルが、機転を利かせて、ダビデに貢物を献上して和平を求めた時、神は、ナバルを打たれたので彼は死んだ。その直後に、ダビデは、妻アビガエルをめとった。(サムエル上25章)。これが、バテシバに至る心理的な影響を与えたのではないかというのが私の推測。両者が決定的に違うのは、ナバルは、神が打たれたのに対し、ウリアは、ダビデが戦いを利用して自ら殺した点。ダビデは、神に成り代わって、アビガエルのケースを自分に都合よく解釈したのではないか。我々、前例がうまくいったから今度も同じで行くだろうと安易に考えて失敗することがある。

 

4.ダビデの失敗の結末

①神の裁き

神から離反して引き起こした罪の結果、ダビデは、預言者ナタンを通じて、神から糾弾される。

サムエル下12章「12:11主はこう仰せられる、『見よ、わたしはあなたの家からあなたの上に災を起すであろう。わたしはあなたの目の前であなたの妻たちを取って、隣びとに与えるであろう。その人はこの太陽の前で妻たちと一緒に寝るであろう。 12:12あなたはひそかにそれをしたが、わたしは全イスラエルの前と、太陽の前にこの事をするのである』」。 12:13ダビデはナタンに言った、「わたしは主に罪をおかしました」。ナタンはダビデに言った、「主もまたあなたの罪を除かれました。あなたは死ぬことはないでしょう。 12:14しかしあなたはこの行いによって大いに主を侮ったので、あなたに生れる子供はかならず死ぬでしょう。」

・バテシェバとの最初の子が取り去られる。息子の反乱により、ダビデの妻たちが次男アブサロムの側女に。異母兄弟の争い、父子間の争いにより、長男アムノン、次男アブサロム、四男アドニアも次々と殺される。罪の結果、蒔いた種を刈り取ることになる。にもかかわらず、救いはあった。

 

③ダビデの悔い改め

ナタンに罪を指摘されたダビデが悔い改める様子が、詩編51篇に切々と吐露されている。

悔い改め、回心(conversion)は、180度の方向転換。神様との本来の関係に立ち帰ること。

詩篇51篇「51:1神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろの科をぬぐい去ってください。51:2わたしの不義をことごとく洗い去り、わたしの罪からわたしを清めてください。・・・・51:7ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう。」

5.本日の箇所から学ぶ点
①罪との葛藤

・私自身、少年時期の最大の悩みは性の悩み。押さえきれない情欲の念が最大の罪意識につながっていたが、それが聖書を読むきっかけに。パウロの罪との葛藤につながるものがある。

ローマ人への手紙7章

「7:15わたしは自分のしていることが、わからない。なぜなら、わたしは自分の欲する事は行わず、かえって自分の憎む事をしているからである。 ・・・7:22すなわち、わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、 7:23わたしの肢体には別の律法があって、わたしの心の法則に対して戦いをいどみ、そして、肢体に存在する罪の法則の中に、わたしをとりこにしているのを見る。 7:24わたしは、なんというみじめな人間なのだろう。だれが、この死のからだから、わたしを救ってくれるだろうか。」

 

②御霊による支配と罪の支配からの解放

サタンの攻撃は、巧妙。人間の弱いところを突いてくる。性の乱れ、不品行もサタンの誘惑によるもの。これに対抗するには、神様との関係を取り戻し、聖霊の働きを受けることが最大に防御。聖霊の働きによって、罪の支配から逃れることが出来る。

ローマ人への手紙「8:1こういうわけで、今やキリスト・イエスにある者は罪に定められることがない。 8:2なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則は、罪と死との法則からあなたを解放したからである。」

昨今、学校で性教育の必要性が叫ばれる。それも大事だろうが、何より、結婚が神の前に聖なるものであること、パートナーに対する責任を全うすることを祈り求めることがとても大切ではないか。

 

③神様のご経綸

人間の過ちにもかかわらず、神の憐みにより、神の義が実現する。罪の支配が打ち破られ、神の支配が貫徹される。ダビデの最大の過ちにもかかわらず、バテシバを通じて、ソロモンが生まれる。それが、ユダ族の子孫であるイエスの誕生につながるという神の不可思議にして遠大なる計画に驚かされる。

 

6.最後に

本日は、人間ダビデの罪と悔い改め、聖霊の働き、神の恵みによる支配について学んだ。最後に、不品行の横行するコリントの信徒に宛てたパウロの手紙をご一緒に読みましょう。

1コリント6章19~20節「6:19あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。 6:20あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。それだから、自分のからだをもって、神の栄光をあらわしなさい。」

(祈り)

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