マルコ10:13-27 ㊹『神の国に生きる人たち』 2021/01/31 けんたろ牧師

マルコ 10:13-27
10:13 さて、イエスに触れていただこうと、人々が子どもたちを連れて来た。ところが弟子たちは彼らを叱った。
10:14 イエスはそれを見て、憤って弟子たちに言われた。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。邪魔してはいけません。神の国はこのような者たちのものなのです。
10:15 まことに、あなたがたに言います。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」
10:16 そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。
10:14 イエスはそれを見て、憤って弟子たちに言われた。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。邪魔してはいけません。神の国はこのような者たちのものなのです。
10:15 まことに、あなたがたに言います。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」
10:16 そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。
10:17 イエスが道に出て行かれると、一人の人が駆け寄り、御前にひざまずいて尋ねた。「良い先生。永遠のいのちを受け継ぐためには、何をしたらよいでしょうか。」
10:18 イエスは彼に言われた。「なぜ、わたしを『良い』と言うのですか。良い方は神おひとりのほか、だれもいません。
10:19 戒めはあなたも知っているはずです。『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽りの証言をしてはならない。だまし取ってはならない。あなたの父と母を敬え。』」
10:20 その人はイエスに言った。「先生。私は少年のころから、それらすべてを守ってきました。」
10:21 イエスは彼を見つめ、いつくしんで言われた。「あなたに欠けていることが一つあります。帰って、あなたが持っている物をすべて売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。そのうえで、わたしに従って来なさい。」
10:22 すると彼は、このことばに顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。多くの財産を持っていたからである。
10:23 イエスは、周囲を見回して、弟子たちに言われた。「富を持つ者が神の国に入るのは、なんと難しいことでしょう。」
10:24 弟子たちはイエスのことばに驚いた。しかし、イエスは重ねて彼らに言われた。「子たちよ。神の国に入ることは、なんと難しいことでしょう。
10:25 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうが易しいのです。」
10:26 弟子たちは、ますます驚いて互いに言った。「それでは、だれが救われることができるでしょう。」
10:27 イエスは彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことです。しかし、神は違います。神にはどんなことでもできるのです。」

イエスさまが人々に伝えたかった最大のことは、神の国の福音についてだった。
イエスさまがもたらす神の国は、ユダヤ人の王国だと思われたり、現代でも死ぬまで行くことができない場所であるかのように誤解されがちだが、この地上で起こること。
では、どうすれば神の国に入ることができるのだろうか?

① 幼子のこころ
ある時、イエスさまを尊敬する人たちが、イエスさまに触れていただこうと子どもたちを連れてきた。
それを見た弟子たちが、イエスさまの働きの邪魔になるだろうと考え、彼らを叱った。
しかし、それを見てイエスさまは逆に弟子たちを叱った。

「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。邪魔してはいけません。神の国はこのような者たちのものなのです。まことに、あなたがたに言います。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」(マルコ10:14-15)

私たちは、キリスト教を難しく、複雑すぎるものにしてしまってはいないだろうか?
しかし、神の国に入るためには、子どものように素直に神の国を受け入れる者でなければならないとイエスさまは言う。
理屈が助けになることもあるけれど、大切なのはイエスさまを受け入れる素直な信仰。
私たちは、自分の理解のために学ぶのはいいけれど、幼子たちが福音をシンプルに受け取る邪魔をしてはいけない。

② 神の国に入れない人
次に、「永遠のいのちを受け継ぎたい」と願う人がイエスさまのもとを訪れた。
この人の理解と一致していたかどうかはわかりませんが、イエスさまが言う永遠のいのちとは、神の国に入ること。
私たちが今神さまとともに生きるなら、永遠に神さまとともに歩み続けることができる。
イエスさまは、その答えは聖書に書いてあると答えた。

10:19 戒めはあなたも知っているはずです。『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽りの証言をしてはならない。だまし取ってはならない。あなたの父と母を敬え。』」

この青年は、「そんなことはすでにやっている」と答えた。
本当の意味で律法を全うできる人なんていないが、イエスさまはそれに直接は答えず、この青年が抱えている本質的な問題を突いた。

10:21 イエスは彼を見つめ、いつくしんで言われた。「あなたに欠けていることが一つあります。帰って、あなたが持っている物をすべて売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。そのうえで、わたしに従って来なさい。」

するとこの青年は顔を曇らせ、悲しんでこの場を後にした。

10:24 弟子たちはイエスのことばに驚いた。しかし、イエスは重ねて彼らに言われた。「子たちよ。神の国に入ることは、なんと難しいことでしょう。
10:25 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうが易しいのです。」

「子どもは神の国に入ることができ、金持ちの大人は神の国に入ることが難しい」それが、イエスさまの教えたこと。
これは常識とは正反対のことだったので、この言葉に弟子たちは驚いた。
私たちは、神の国をどのようなものだと思っているだろうか?
神の国に入る条件を、何か特別なことのように思って、難しいことにしてしまっていなかっただろうか?
神の国とは。私たちが思っているよりもずっとシンプルなものであるはず。

③ 金持ちが神の国に入ることが難しい理由
なぜ、金持ちは神の国に入ることが難しいのか?
それは、お金そのものの問題ではなく、執着の問題である。
神の国に入るためには、全てを手放してイエスさまについて行かなければならない。

最初から持っていなければ、手放すことは難しいことではない。
しかし、持っているものは、それを手放すことが難しい。
持っているものが多ければ多いほど、それを手放すことは難しくなってしまう。

神の国は、神の支配があるところ。
自分の思いや望み、願いの全てを一度手放し、全て神さまに委ねる必要がある。
その時、必要なものは全て神さまが与えて下さるという生き方でもある。

マタイ 6:33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。

神の国と神の義をまず第一に求めるなら、必要なものはすべて神さまが与えて下さる。
そのためには、私たちはまず自分のものを手放すことができる覚悟が必要になる。

現代において、手放しがたいのはお金だけではない。
自分のこだわりや願望に至るまで、全てを神に委ねることができるだろうか?
その時、私たちは神の支配の中で、神が与える素晴らしい世界を体験することになる。
神の国に生きよう。