レビ記26:1-4(レビ記26:1-46) レビ記13『のろいと祝福』 2025/11/30 けんたろ

レビ記26:1-4(レビ記26:1-46)
26:1 あなたがたは自分のために偶像を造ってはならない。また自分のために彫像や石の柱を立ててはならない。あなたがたの地に石像を立てて、それを拝んではならない。わたしがあなたがたの神、【主】だからである。
26:2 あなたがたはわたしの安息日を守り、わたしの聖所を恐れなければならない。わたしは【主】である。
26:3 もし、あなたがたがわたしの掟に従って歩み、わたしの命令を守り、それらを行うなら、
26:4 わたしは時にかなってあなたがたに雨を与える。それにより地は産物を出し、畑の木々はその実を結ぶ。

今日は第五日曜日になりますが、分かち合いではなくメッセージをします。
来週、急遽別の教会でメッセージをすることになり、今回は分かち合いではなくレビ記を終わらせてしまおうということでメッセージをすることになりました。
それでは、26章についてお話ししていきましょう。

① 従うことと背くこと

26章の内容は、ある意味とてもシンプルです。
神さまに従うことは祝福であり、従わないことはのろいだということです。

26:3 もし、あなたがたがわたしの掟に従って歩み、わたしの命令を守り、それらを行うなら、

と言われていますね。
この言葉の後には、雨が降り、血は産物を出し、畑の木々は実を結び、害獣が出ることもなく、争いも起こらず、飢饉にも苦しめられることがなく、神さまはいつまでも彼らと共に住まわれると言っているのです。
一方で、このようにも宣言しています。

レビ記 26:14 しかし、もし、あなたがたがわたしに聞き従わず、これらすべての命令を行わないなら、
26:15 また、わたしの掟を拒み、あなたがた自身がわたしの定めを嫌って退け、わたしのすべての命令を行わず、わたしの契約を破るなら、

そこには疫病が起こり、戦いに敗北し、土は産物を生み出さず、子供は死に、家畜は耐え、飢饉に見舞われることになります。

この箇所を読んでいると、神さまは従うなら祝福し、背くなら罰を与えるという感じがするかもしれませんが、これは要するに、神さまの元には命があり、神さまから離れればそこに命はないという話です。

② 悔い改め

それは、神さまが私たちをいつでも良い方向に導きたいと願っているということです。
良い方向というのは、私たちがより幸せになり、人を愛し、愛される生き方です。
神さまは私たちを縛り付けて言うことを聞かせたいのではなく、私たちに幸せになってほしいと願っているということですね。

これは、聖書全体を通して伝えられているイメージですが、私たちはこれを歪めて受け取ってしまいがちです。
とてもシンプルで、分かりやすく、神さまと共に歩めば命と祝福があり、神さまから離れるなら死とのろいがあるというだけのことです。
つまり、エデンの園での選択と同じなのです。

でもそれは、祝福とのろいを分ける恐ろしい分岐点でもあります。
特に、ここに示されているのは律法ですから、ここで言う神さまに従うとはどういうことであり、背くとは何を意味するのかがより明確になっています。
そしてこれは、人類がすでにエデンの園で失敗した選択でもあります。
私たちはすでに、一度神さまから離れ、背き、死ののろいを受けた存在なのです。
こんなにたくさんある律法を守り、神さまを選び続けることが本当にできるのでしょうか?

それが、できるはずのないことであることは、神さまも十分に分かっていました。
だからここでは、ちゃんとそれを助ける道も用意されています。

レビ記 26:40 彼らは、自分たちの咎と先祖の咎を、つまり、わたしの信頼を裏切って、わたしに逆らって歩んだことを告白するが、
26:41 このわたしが彼らに逆らって歩み、彼らを敵の国へ送り込むのである。もしそのとき、彼らの無割礼の心がへりくだるなら、そのとき自分たちの咎の償いをすることになる。

これはつまり、イスラエルが選択を間違えて神さまから背くことがあっても、悔い改めて神さまに立ち返るなら、その罪咎を赦すということです。
神さまは優しいですね。

③ レビ記まとめ

さて、今回レビ記を読み進めてきて、印象はどうだったでしょうか?
第一に、レビ記は祭司が担う責任や働き、役割について書かれた本でした。
第二に、そこで示されていることの多くは、実は来るべき救い主を象徴するものであり、救いがどのようなものかということを表していました。
第三に、するべきこととしてはならないことがたくさん記されている律法ですが、その全てを守ることができないことは織り込み済みであり、悔い改めと犠牲をささげることによって罪の赦しがあることが明確にされていました。
レビ記全体が、これらのテーマによって成り立っていることを踏まえて読んでいくと、レビ記は分かりやすいし益となるメッセージに溢れていることが理解いただけると思います。

このメッセージのシリーズを通して、皆さんの中でレビ記のイメージが変わっていたらいいなぁと思います。