創世記8章 世界の洗礼

アララテ山

箱舟は、アララテの山地に漂着しました。

アララテ山は、トルコの東にある標高5,137mの山です。
その山脈のどこかに、箱舟はたどり着いたわけです。

以前から、この箱舟を発掘する作業が行われていて、箱舟と思われる木の破片が見つかったという報告もあるようですが、真偽はわかりません。
常識的に考えると、数千年前の木造船の破片が腐らずに残っているとは考えにくいですが、そういうこともありうるのかもしれませんね。

漂着したあと、ノアは烏を放つと、烏は出たり戻ったりしていました。

次に、鳩を放ってみると、鳩は留まれるところが見つからなかったので、すぐに帰ってきてしまいました。

1週間後、ノアは再び鳩を放ちます。
その鳩はオリーブの若葉を咥えて帰ってきました。
この時の鳩は、今も平和のシンボルとして用いられています。

さらに1週間後、もう一度鳩を放つと、鳩はもう帰ってきませんでした。

地面が乾いたことの証拠です。
こうしてノアたちは、大地へと帰っていったのです。

世界の洗礼

ペテロによれば、この時世界が体験した洪水は、洗礼と同じような意味を持っています。

1ペテロ 3:19 その霊において、キリストは捕らわれの霊たちのところに行って、みことばを語られたのです。
3:20 昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに、従わなかった霊たちのことです。わずか八人の人々が、この箱舟の中で、水を通って救われたのです。
3:21 そのことは、今あなたがたを救うバプテスマをあらかじめ示した型なのです。バプテスマは肉体の汚れを取り除くものではなく、正しい良心の神への誓いであり、イエス・キリストの復活によるものです。

世界は、一度水の底に沈んで滅びました。
しかし、洪水が引いたとき、人類は新たな一歩を踏み出したのです。

洗礼は、水の中をくぐるとき私たちが一度死ぬことを意味しています。
そしてもう一度上がってきた時には、新しい命を持って歩み始めるのです。

世界はすべて、水の底に沈みました。
でも、イエスさまという救いの箱舟に乗った僕たちは、水の中から引き上げられて、再び歩み始めます。