創世記20章 繰り返される失敗(20:1-18)

1. アブラハムは再び「妻は妹です」と言ってしまう(20:1-2)

健太郎さん、ここは読んでいて胸が痛くなる場面ですね。

創世記12章で一度失敗したことを、アブラハムはまた繰り返します。

  • アブラハムはゲラルに移住

  • 妻サラを「妹」と言う

  • アビメレク王がサラを召し入れる

アブラハムは、 恐れのゆえに同じ過ちを繰り返したのです。

信仰の父アブラハムでさえ、 弱さは一度で消えないということが示されています。

 

2. なぜアブラハムは同じ失敗を繰り返したのか?

① 恐れが信仰を上回る瞬間がある

アブラハムは「神が守ってくださる」という約束を知っていました。

しかし、状況が変わると恐れが心を支配しました。

② 古い習慣は根深い

「妻は妹」という言い訳は、 アブラハムが若い頃から使っていた“癖”でした。

③ 信仰者でも弱さは残る

信仰は成長しますが、 弱さは完全には消えません。

アブラハムは、 信仰の巨人であると同時に、弱さを抱えた人間です。

 

3. 神はアビメレクを守り、サラを守る(20:3-7)

アビメレクはサラを召し入れましたが、 神は夢の中で彼に語ります。

「あなたは死ぬ。あなたは他人の妻を取った。」

アビメレクは驚き、 「私は潔白です」と訴えます。

神はこう答えます。

「わたしがあなたを守ったのだ。」

ここで示されるのは、 神は信仰者の失敗の中でも、他者を守る方 だということです。

アブラハムの失敗によって、 サラもアビメレクも危険にさらされました。

しかし神は、 人間の失敗が約束を壊さないように守られます。

 

4. アブラハムは責められ、恥をかく(20:8-13)

アビメレクはアブラハムを呼び出し、 厳しく問いただします。

「あなたは私に何をしたのか。」

アブラハムは言い訳します。

  • 「この地には神への恐れがないと思った」

  • 「サラは本当に私の妹でもある」

  • 「昔からこう言うことにしていた」

これは、 信仰者が弱さを隠そうとする姿です。

しかし聖書は、 アブラハムの弱さを隠さず描きます。

信仰者の失敗は、 神の恵みをより鮮明にする背景となるからです。

 

5. 神はアブラハムを通してアビメレクを癒す(20:14-18)

アビメレクはアブラハムに贈り物を与え、 サラを返し、 アブラハムに祈りを求めます。

アブラハムが祈ると、 神はアビメレクの家族を癒されます。

ここが驚くべき点です。

アブラハムは失敗したばかりなのに、神は彼の祈りを聞かれる。

これは、 神の恵みは人間の失敗より大きい ということを示します。

 

6. 今日の私たちへの適用

● 同じ失敗を繰り返しても、神は見捨てない

アブラハムは二度同じ失敗をしました。 それでも神は彼を選び続けました。

● 恐れは信仰を弱めるが、神は恐れの中でも働く

恐れは誰にでもあります。 しかし神は恐れの中でも守られます。

● 弱さの中でも祈りは力を持つ

アブラハムは失敗した直後でも、 アビメレクの家族を癒す祈りをしました。

神は、 弱い者の祈りを聞かれる方です。

● 神の恵みは、私たちの失敗より大きい

失敗は終わりではなく、 神の恵みが輝く舞台です。