86日目 ヨシュア記16~18章:相続の広がりと“測り分ける”神さま

カナンの征服は大きく前進し、イスラエルは約束の地を受け継ぐ段階へ入ります。
ヨシュア記16~18章では、各部族への土地の割り当てが続きます。
一見すると地名や境界線の記録に見えますが、その背後には、神がご自身の民一人ひとりに相続を備え、ふさわしく分け与えておられる姿があります。
神は戦いに勝利を与えるだけでなく、その後の生活までも整えてくださるお方なのです。
聖書全体の中での位置づけ
ヨシュア記12~15章では、征服された王たちの記録と、ユダ族への相続地の割り当て、そしてカレブへの約束の成就が語られました。
16~18章では、さらに他の部族への土地の分配が進められます。
神の約束は民族全体に与えられただけでなく、各部族、各家庭へと具体的に適用されていくのです。
ヨシュア記16章:エフライム族の相続地 ── 与えられた祝福と残された課題
ヨセフの子孫であるエフライム族に相続地が割り当てられます。
しかし彼らはゲゼルに住むカナン人を完全には追い出しませんでした。
そのためカナン人は後に強制労働を課されながらも共存することになります。
神は土地を与えられましたが、民はその約束に最後まで従い切る必要がありました。
部分的な従順は、後の問題の種となることがあるのです。
ヨシュア記17章:マナセ族の相続地 ── 信仰によって前進する
マナセ族にも土地が割り当てられます。
ここではツェロフハデの娘たちが約束どおり相続地を受け取る場面が記されています。
神は民数記で与えられた約束を忘れておられませんでした。
一方、ヨセフ族は自分たちの土地が狭いと訴えます。
するとヨシュアは、森を切り開き、敵を追い出して土地を広げるよう命じます。
神の約束は与えられていましたが、それを信仰によって受け取る行動も必要だったのです。
ヨシュア記18章:シロでの分配 ── 神が測り分けられる相続
幕屋はシロに設置されます。
これは約束の地における礼拝の中心が定められたことを意味していました。
しかしなお七部族が土地を受け取っていませんでした。
そこでヨシュアは彼らを戒めます。
「あなたがたは、いつまで先延ばしにしているのか。」
そして調査が行われ、くじによって土地が分配されます。
相続地は人間の好みや力関係ではなく、神の前で決定されました。
神ご自身がご自身の民に相続を測り分けておられたのです。
神さまの働きとメッセージ
ヨシュア記16~18章は、神がご自身の民にふさわしい相続を与えてくださるお方であることを教えています。
神は土地を無計画に分配されたのではありませんでした。
一つひとつを測り、それぞれに必要な場所を割り当てておられたのです。
また17章では、相続を受けながらも前進する信仰が必要なことが示されています。
ヨセフ族は土地の狭さを訴えましたが、ヨシュアはまず自分たちが行動するよう求めました。
神の約束は、信仰によって受け取るものだからです。
さらに18章では、七部族が土地を受け取ることをためらっていました。
彼らは約束の前に立ちながら、一歩を踏み出せずにいたのです。
しかしヨシュアは行動を促します。
神の約束は待つだけではなく、信仰をもって受け取りに行くものでもあります。
新約聖書において、私たちにも霊的な相続が約束されています。
神は信じる者一人ひとりに賜物と使命を与えておられます。
そして永遠の御国という朽ちることのない相続を備えてくださっています。
神はご自身の民を忘れず、それぞれにふさわしい相続を測り分けて与えてくださるお方なのです。
考えてみよう
- 神が私のために備えておられる相続や使命を信じているでしょうか。
- 部分的な従順で満足してしまっていないでしょうか。
- 神の約束を受け取るための信仰の行動を取っているでしょうか。
- ヨセフ族のように不満ばかり見ていないでしょうか。
- 七部族のように、神が与えようとしているものを先延ばしにしていないでしょうか。
- 神が私の人生を最も良く測り分けてくださることを信頼しているでしょうか。
- 今日、神が与えてくださった使命に向かってどのような一歩を踏み出せるでしょうか。


