85日目 ヨシュア記12~15章:占領地の記録と約束の地の割り当て

カナンの地での大きな戦いが一区切りを迎えます。
ヨシュア記12~15章では、これまでの勝利が整理され、いよいよ約束の地の分配が始まります。
神は単に敵に勝利を与えられただけではありません。
アブラハムの時代から約束されていた土地を、一つひとつご自身の民に受け継がせていかれるのです。
聖書全体の中での位置づけ
ヨシュア記9~11章では、ギブオン人の出来事や南部・北部連合軍との戦いが記されました。
12~15章では征服した土地が整理され、戦いの記録から相続の記録へと物語が移っていきます。
ここからヨシュア記は、「土地を得る戦い」から「土地を受け継ぐ歩み」へと進んでいきます。
ヨシュア記12章:征服された王たち ── 神が与えられた勝利の記録
ヨシュアはこれまで征服した王たちの一覧を記録します。
モーセの時代に打ち破られたシホンとオグ、そしてヨシュアの時代に征服された三十一人の王たちが列挙されます。
これは単なる戦績の記録ではありません。
神が約束どおりに敵を引き渡してくださった証しでした。
イスラエルの歴史は、神の真実の記録でもあったのです。
ヨシュア記13章:残された地と相続の開始 ── 神が与えられる嗣業
ヨシュアは高齢になっていましたが、なお征服されていない地域が残されていました。
それでも神は土地の分配を始めるよう命じられます。
神の約束は、すべてが完了してから始まるのではありません。
神は約束された地を確実に与えておられることを示すため、相続の割り当てを進められたのです。
またヨルダン川東側の土地が、ルベン族、ガド族、マナセ半部族に正式に与えられます。
一方レビ族には土地の相続は与えられませんでした。
彼らの相続は主ご自身だからです。
この章は、神がご自身の約束を具体的な形で実現しておられることを教えています。
ヨシュア記14章:カレブの信仰 ── 約束を握り続けた人
土地の分配が始まる中で、カレブがヨシュアのもとへやって来ます。
彼は四十五年前、斥候として約束の地を偵察した時に、ヨシュアと共に神を信頼した人物でした。
そして八十五歳となった今も、「私は今日も、モーセが私を遣わした日のように健やかです」と語ります。
カレブはヘブロンを求めました。
そこにはアナク人が住んでいましたが、彼は神の約束を信頼していたのです。
長い荒野の年月も、神への信頼を失わせることはありませんでした。
そして神は約束どおり、カレブにヘブロンを与えられます。
カレブの姿は、信仰とは一時の熱心ではなく、生涯にわたって神の約束を握り続けることであると教えています。
ヨシュア記15章:ユダ族の相続地 ── 神が与えられる嗣業
まずユダ族に与えられる相続地の境界が詳しく記されます。
その中でカレブはヘブロンを受け継ぎ、そこに住んでいたアナク人を追い払います。
また娘アクサの願いに応えて、泉を与える場面も記されています。
神の祝福は単に土地を得ることだけではなく、そこで生きるために必要な恵みを受けることでもありました。
神さまの働きとメッセージ
ヨシュア記12~15章は、神が約束されたことを確実に実現されるお方であることを教えています。
戦いの勝利も、土地の分配も、すべては神がアブラハム、イサク、ヤコブに語られた約束の実現でした。
またカレブの姿は信仰の忍耐を教えてくれます。
彼は四十五年間待ち続けました。
荒野の四十年も経験しました。
それでも神の約束を疑いませんでした。
多くの人が倒れた中でも、彼は神を信頼し続けたのです。
私たちも神の約束がすぐには実現しないように見える時があります。
しかしカレブのように、長い年月を経てもなお神の真実を信じることが求められています。
さらに土地の分配は、神がご自身の民一人ひとりに嗣業を与えられるお方であることを示しています。
新約聖書では、信じる者にも朽ちることのない相続が約束されています。
その相続は地上の土地ではなく、キリストにあって与えられる永遠のいのちです。
神の約束は決して失われません。時がかかるように見えても、神はご自身の時に確実に成し遂げてくださるのです。
考えてみよう
- 私は神の約束を忍耐強く待っているでしょうか。
- カレブのように長い年月を経ても信仰を保っているでしょうか。
- 神がこれまで与えてくださった勝利を覚えているでしょうか。
- 神のタイミングを信頼しているでしょうか。
- 今の自分に与えられている嗣業や使命は何でしょうか。
- 神の約束よりも目の前の状況に心を奪われていないでしょうか。
- 今日、神の真実を信頼してどのような一歩を踏み出すことができるでしょうか。


