84日目 ヨシュア記9~11章:欺き・戦い・勝利 ― 神さまが戦われるイスラエルの歩み

約束の地での歩みは順調に見えました。
エリコとアイを攻略し、イスラエルは神の約束が実現し始めるのを目の当たりにします。
しかし勝利の中にも新たな試練がありました。
ヨシュア記9~11章には、人間の不注意による失敗と、それをなお導かれる神の恵み、そして神が与えられる大きな勝利が描かれています。
聖書全体の中での位置づけ
ヨシュア記5~8章では、エリコの勝利、アカンの罪、アイでの回復が語られました。
9~11章では、カナン征服がさらに進む中で、ギブオン人との出来事や南部・北部連合軍との戦いが記されます。
ここには、神の民が失敗しながらも、神に従う時には勝利へと導かれる姿が描かれています。
ヨシュア記9章:ギブオン人の欺き ── 主に求めなかった失敗
ギブオン人はイスラエルを恐れ、遠くの国から来たように装います。
ヨシュアとイスラエルの指導者たちは、その言葉を信じて彼らと契約を結んでしまいました。
しかし後になって、彼らが近隣の住民であることが判明します。
聖書は意味深く、「彼らは主の指示を求めなかった」と記しています。
イスラエルの失敗は情報不足ではなく、神に尋ねなかったことにありました。
それでも契約は守られ、ギブオン人は幕屋に仕える者として生きることになります。
ヨシュア記10章:太陽が止まった日 ── 主が戦われる
ギブオンと契約したことで、イスラエルは南部連合軍との戦いに巻き込まれます。
しかし神はヨシュアに、「彼らを恐れてはならない」と語られます。
戦いの中で主は敵に混乱を与え、さらに大きな雹を降らせてイスラエルを助けられました。
そしてヨシュアの祈りに応えて、「太陽よ、ギブオンの上で動くな」とのことばどおり、主は民に完全な勝利を与えられます。
ここには、神がご自身の民のために戦われる姿が鮮やかに描かれています。
ヨシュア記11章:北部連合軍の敗北 ── 約束の成就
今度は北部の王たちが大軍を集めてイスラエルに立ち向かいます。
しかし神は再び、「彼らを恐れてはならない」と語られました。
ヨシュアは主の命令どおりに行動し、大勝利を収めます。
こうしてカナン征服は大きく前進し、「主がモーセに約束された地を、ヨシュアはことごとく取った」と記されます。
神の約束は一つも失われることなく実現していったのです。
神さまの働きとメッセージ
ヨシュア記9~11章は、神が人の失敗をも用いてご自身の計画を進められることを教えています。
9章でイスラエルは失敗しました。
神に尋ねず、自分たちの判断で契約を結んだからです。
しかし神はその失敗をも支配し、ギブオン人を後に神の民の中で用いられる存在へと導かれました。
また10~11章では、勝利の理由がイスラエルの強さではなく神の臨在にあったことが強調されています。
敵は圧倒的でした。
しかし神が共におられるなら、その数や力は決定的な問題ではありませんでした。
信仰とは、自分の能力を信じることではなく、神の約束に信頼することです。
私たちも時に判断を誤ります。
神に求めずに決断してしまうことがあります。
しかし神は悔い改める者を見捨てず、その失敗さえも用いて導いてくださいます。
そして神は今も、ご自身の民のために戦われるお方です。
新約聖書において、イエス・キリストは罪と死に対する決定的な勝利を成し遂げられました。
私たちはすでに勝利された主に従う者として歩んでいるのです。
神はご自身の民のために戦われるお方です。そして人の失敗さえも用いて、ご自身の約束を実現へと導かれるのです。
考えてみよう
- 私は大切な決断の前に、神に尋ねているでしょうか。
- 自分の判断だけに頼ってしまうことはないでしょうか。
- 失敗した時にも、神が導いてくださることを信じているでしょうか。
- 困難の大きさよりも、神の大きさに目を向けているでしょうか。
- 神が私のために戦ってくださることを信頼しているでしょうか。
- 神の約束は必ず成し遂げられることを信じているでしょうか。
- 今日、神に相談しながら進むべきことは何でしょうか。


