カルトに引き込まれないためにどうすればいいか

色んな方たちと話す中で思うのは、カルト化はどこか異端の教会にだけ起こるようなことではないということです。

規模の大小に変わらず起こるし、教会だけでなく会社のブラック化、家庭内のDVや様々なハラスメントなど、根っこは全て一緒です。

そしてそれは、必ず閉鎖的な環境で起こるものであり、だから問題が深刻になるのです。

特に教会は、そういうことが起こりやすい場です。
目に見えないものを扱うため、リーダーや教師という立場の人の権威が大きくなってしまうからです。
死後の不安や、霊的な世界をチラつかせて、恐れによって相手をコントロールしようとすることが頻繁に起こります。

解決の近道は、ハラスメントを受ける側がそれを回避したり防御する力をつけることだと思います。

一番の問題は、「それ以外の道を知らない」し、「そこにしか居場所がない」という状況です。
これでは、環境が悪くなった時点ですぐに詰んでしまう。
日本には、驚くほどこのような状態の人が多いです。

相談を受けるときに僕がアドバイスするのは、客観的な視点を持つことと、逃げ道を作ることです。

そのために、他の家族、他の職場、他の教会などを知っていることは大切だし、「いざとなればそこを離れる」という選択肢があることは、それだけで安心になります。

そのような視点や逃げ道は、問題が起こる前に持っておくべきです。

それを許さないような環境はすでに不健全なので、すぐにでも離れた方が良いとさえ、僕は思っています。

そういうこともあって、僕が日本の教会の文化で一番嫌いなのは、信徒を囲い込むことです。

「あそこの教会はこうだ」とか言われると批判されるように感じるので、それを封じたくなる気持ちは分からなくもないのですが、結果的に教会を不健全な状態にしてしまいます。
出入り自由の風通しのいい状態の方が、返って居心地がよくなるものです。

他の家族との交流や、他の会社、他の職種の友達、他教会や教団教派を越えたクリスチャン(場合によっては宗教も越えた人さえ)の交流は、健全な生活を送るうえで重要なことなのだと思います。