創世記33章 エサウとの和解
エサウとの再会
もものつがいを外されたヤコブは普通に歩く事ができず、びっこを引きながらエサウと出会います。
もともとの計画では、エサウへの贈り物を先行させ、エサウの怒りを少しでもなだめようとしていましたが、計画を変え、自分が先頭になって進みます。
創世記 33:3 ヤコブは自ら彼らの先に立って進んだ。彼は兄に近づくまで、七回地にひれ伏した。
もものつがいがはずされて、エサウから身を守る最後の手段としての自分の肉体も失った今、彼はそこで殺される覚悟もしたでしょう。
ところがエサウはヤコブ迎えに走ってくると、彼をいだき、首に抱きついて口付けをしました。
しっかりと抱きしめあったふたりは、そこで声を出して泣きました。
エサウはもう、怒ってなどいなかったのです。
彼はただただ、20年間離れ離れだった双子の弟の再会を喜び、大声で泣きました。
ヤコブが20年間恐れ続け、知恵を絞り、自分の策略によって勝利しようとしていた問題は、ヤコブの策略によって解決したのではありませんでした。
ヤコブが20年間抱え続けてきた問題は、エサウの赦しと和解によって解決していったのです。
これこそ、神さまによってもたらされる勝利ですね!