十戒(8)盗まない(過去ブログより)

出エジプト 20:15 盗んではならない。

この戒めは、前提として、聖書が僕たちが物を所有する事を認めている事を表している。 
全ての人と物を共有しなさいという事が、聖書の教えだというわけではないんだ。 
財産を持っても良いし、お金持ちになったって別に悪い事ではない。 

しかし、他人の所有物を、不当に自分の物としてはならない。 
それがこの戒めが示している内容だ。 

僕たちが泥棒したり、万引きする事はもちろん、借りているものを返していなかったり、電車の料金をごまかしたり、税金を少なく申請したり・・・。 
経営者が労働者に対して正当な賃金を払わない事も盗みだけど、労働者が賃金以下の働きしかしていないなら、それも盗みだ。 
社会の中で僕たちがしている事の中には、気づかない内に盗みとなってしまっている事が、実はたくさんあるんだよ。 

ところが、聖書が僕達に教えているのは、人のものを盗まなければいいというだけの事ではないんだ。

エペソ 4:28 盗みをしている者は、もう盗んではいけません。むしろ、困っている人に分け与えるため、自分の手で正しい仕事をし、労苦して働きなさい。

人のものを盗らないばかりじゃない。 
積極的に、人に与えなさいと言っているんだ。

マタイ 5:40 あなたを告訴して下着を取ろうとする者には、上着も取らせなさい。
5:41 あなたに一ミリオン行くように強いる者がいれば、一緒に二ミリオン行きなさい。
5:42 求める者には与えなさい。借りようとする者に背を向けてはいけません。

僕たちが神の国を優先させる時、必要な分は、神様が与え、僕たちを養ってくれるというのが、聖書に書かれている事だ。

マタイ 6:33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。

僕たちはこの言葉を信じて、どんな時でも人から盗むのではなく、人に与える生き方をしたいもんだね。 

まとめ: 盗むのではなく、与えよう