叱ること、褒めること

自分を見てくれていない人から叱られると、

「何も知らないクセに偉そうなこと言うな」と感じます。

自分を見てくれていない人から褒められても、

「この人何をたくらんでいるんだろう」と思います。

 

子育てにも、社員教育にも、夫婦関係にも、

褒めること、叱ることが大切な時があると思います。

でもその前に、必要なプロセスがあるのです。

 

それは、日々、相手の存在を認めることです。

毎日の挨拶、ふれあい、ちょっとした会話、

スキンシップ、価値観や感情の共有…

そのような承認のプロセスを通して、

互いの関係は深くなっていきます。

 

「あぁ、この人は自分のことを解ってくれている」

そう思える人のことばを、僕たちは聞きます。

そういう人から褒められたら、飛び上がるほど嬉しいし、

そういう人から叱られたら、その言葉を真剣に受け取ろうと思うのです。

 

善いことをしたら褒め、

間違ったことをしたら叱る。

それは、承認を土台とした

愛の関係性の中でこそ力を発揮するのです。

 

褒めたり叱ったりの前に、

関係を築くことに力を尽くしましょう。

何もない時に築き上げなければ、

いざという時に力を発揮することはできないのです。

 

さて、神さまとの関係の中では少し気をつけなければならないことがあります。

神さまの方では、常に僕たちを承認してくださっていますが、

神さまとの関係が壊れてしまった僕たちは、

意識していない限り、その声を聞き取ることがないからです。

 

「神さま、私のことを見てますか?

私のことを、どんなふうに思っていますか?」

って、聞いてみましょう。

必ず、神さまは応えてくださいます。

 

「いつも、一緒にいるよ」

「きみが大好きだよ」

そう言ってくれる神さまの声を、

日々聞いていくことによって、

神さまはもっと身近になり、

その言葉がもっと響くようになります。

 

「あぁ、この人は自分のことを解ってくれている」

そんな風に思える関係を、

たくさん築きあげていきませんか?