16日目 創世記12~15章:アブラハムの信仰の旅

創世記12章から、聖書の物語は大きく動き始めます。
神は一人の人物アブラム(後のアブラハム)を選び、そこから救いの計画を進めていかれます。
信仰によって神の呼びかけに応答するアブラハムの姿は、すべての信仰者の模範として描かれています。
聖書全体の中での位置づけ
創世記1〜11章では、人類全体の歴史が描かれていました。
しかし人間は繰り返し神に背き、罪の問題を解決することができませんでした。
そこで神はアブラムを召し出し、一つの民族を通して全世界を祝福する計画を開始されます。
ここから聖書は「人類の歴史」から「救いの歴史」へと焦点を移していきます。
創世記12章:召命と旅立ち ― 信仰による第一歩
神はアブラムに故郷を離れ、示される地へ行くよう命じられます。
アブラムは行き先を十分に知らないまま従いました。
その後、エジプトで失敗も経験しますが、神はなお約束を取り消されませんでした。
信仰の歩みは完全な人によってではなく、神の恵みによって支えられることが示されています。
創世記13章:ロトとの別れ ― 神が与える祝福への信頼
アブラムとロトの財産が増えたため、それぞれ別れて住むことになります。
ロトは豊かに見える土地を選びました。
一方アブラムは争いを避け、神に委ねる道を選びます。
その後、神は改めて土地の約束を語られました。
創世記14章:救出と祝福 ― まことの王と祭司
アブラムは捕虜となったロトを救出します。
戦いの勝利の後、メルキゼデクという王であり祭司でもある人物が現れ、アブラムを祝福します。
アブラムは人間的な報酬ではなく、神からの祝福を重んじました。
このメルキゼデクは、後に来られるキリストを指し示す存在として新約聖書で語られています。
創世記15章:契約の確認 ― 信仰によって義とされる
子どもがいない現実に不安を抱くアブラムに対して、神は星空を見せながら子孫の約束を与えられます。
アブラムは神を信じました。
すると神は、その信仰を義と認められました。
さらに神は契約を結び、ご自身の約束が確実であることを示されます。
神さまの働きとメッセージ
創世記12〜15章は、神の救いの計画が本格的に始まる重要な箇所です。
神は完全な人を選ばれたのではありません。
弱さや失敗を抱えたアブラムを選び、導き続けられました。
アブラムの歩みを見ると、信仰とは疑いを一度も持たないことではないと分かります。
不安や失敗があっても、なお神の約束を信頼することです。
特に15章は、聖書全体の重要なテーマを示しています。
それは、人は行いによってではなく、信仰によって神の前に義と認められるということです。
この約束は最終的にイエス・キリストによって完成されます。
救いは人の努力によるのではなく、神の約束を信じる信仰によって与えられるのです。
考えてみよう
- 神が示される道が見えない時でも、従うことができるでしょうか。
- 私は自分の計画よりも神の約束を信頼しているでしょうか。
- アブラムのような失敗を経験した時、神の恵みに立ち返っているでしょうか。
- 人との争いの中で、自分の利益よりも神への信頼を選ぶことができるでしょうか。
- 私にとって本当に価値のある祝福とは何でしょうか。
- 神が与えられた約束を信じ続けることが難しい時、どのように神に向かうでしょうか。
- 「信仰によって義とされる」とは、私の生活にどのような意味を持っているでしょうか。


