使徒1章 聖霊を待ち望む教会の準備
ルカの福音書の後編としてルカによって書かれたとされています。
「聖霊の働き」とも呼ばれますが、クリスチャンの内に聖霊が与えられ、キリストの体(教会)がいよいよ機能し始める時代を描いた書簡です。
テオピロ(テオフィロ):
テオピロは、ルカ福音書と使徒の働きが宛てられた人物で、ローマ帝国の高官だった可能性が高い後援者です。名前の意味は「神を愛する者」で、信仰に関心を持つ異邦人だったとも考えられています。
聖霊によるバプテスマとは?:
これは教会やグループによっても考え方が変わる部分なので、参考程度に考えてください。
聖霊によるバプテスマとは、イエスを信じる者が“キリストの体(教会)に結び合わされる”出来事のことです。
水ではなく、聖霊ご自身が人を新しいいのちの領域へと入れ、神の家族・キリストの体に加えるという意味です。
これは教会という組織に組み入れられるという意味ではなく、キリストと共に生き、キリストに従い、キリストを中心とする人々による共同体です。すべてのクリスチャンが一つの体でもありますが、より深く互いを建て上げる関係性が教会の中にはあります。
福音の広がり:
使徒 1:8 しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」
聖霊が人々の上に臨み、神さまが私たちの内に住まわれることによって、福音が世界中に広がるようになります。
ここで言う福音とは救い(死後裁かれない)というだけの話ではなく、私たちが神と一体となり、神の家族・キリストの体として地上で生きるようになることも含まれます(むしろそちらの方が重要)。
聖書の時代以降、多くのクリスチャンはこの福音を忘れてしまったように感じることもあります。
安息日に歩くことが許される道のり:
およそ 2,000キュビト(約900〜1,100メートル)
マッテア:
裏切って死んでしまったユダに変わって十二使徒として選ばれたのがマッテアです。
名前以外はほとんど分からない人物ですが、神さまが定めた数字である十二という数字が回復するためには必要な人でした。
マッテアの選出は、神の民の回復と共同体の完全性の回復を示す象徴的な出来事でした。
この時、使徒の条件が明確にされます。
ペテロは「使徒の条件」を示しました(使徒1:21–22)。
- イエスの働きの最初から共にいた
- 復活の証人となれる
つまり、使徒とは“復活の目撃者”であるという基準がここで明確になります。
パウロは自らを「使徒」と名乗りましたが、イエスさまに選ばれた象徴的な存在である十二使徒とは分けられています。
十二使徒とはあくまでも象徴でしかありませんが、神に遣わされた者としての使徒は、パウロ以外にもたくさんいます(バルナバ、アンドロニコ、ユニアなど)。
ある意味合いではすべてのクリスチャンが使徒となり得ますが、「教会から正式に派遣された宣教者」 というのがここでの意味合いです。
その働きの中心は、世界中の各町にキリストの体としての教会を立て上げることでした。
使徒たちは、福音を伝え、それぞれの町にキリストを中心とするコミュニティを生み出すと、その地を離れて次の町に行きました。
彼らは教会のリーダーではなく、宣教者だったのです。
