著者:伝承ではエレミヤによって書かれたとされているが、真偽は不明

想定していた読者:捕囚中の民(バビロン)

状況:なぜ神の民が滅びたのか、深い疑問と絶望の中にいた

目的:滅亡の原因を“契約神学”で説明

王の不従順が国を滅ぼしたことを示す

預言者の言葉が歴史を動かすことを強調

特徴:北王国の罪を詳細に記録

預言者(エリヤ・エリシャ)が中心的役割

裁きと悔い改めを強調する→ 列王記は「滅亡の理由を神学的に説明するための預言者的歴史書」。

ソロモンの治世、神殿建設、偶像礼拝への堕落、そして北イスラエルと南ユダの分裂が描かれ、

神の言葉に従うか否かが王国の運命を左右するという神学的テーマが中心。

第一列王記(列王記上) 年表:旧約時代の王と預言者

1章 ソロモン即位の危機と神の選び ダビデの晩年、アドニヤの簒奪計画、ソロモンの正式な即位。
2章 ダビデの遺言と王国の確立 ダビデの最後の言葉、ソロモンによる王国の安定化(アドニヤ・ヨアブ・シムイの処遇)。
3章 ソロモンの祈りと神の知恵の授与 ギブオンでの祈り、知恵の授与、二人の母の裁き。
4章 知恵に満ちた統治と行政組織 ソロモンの行政区分、知恵と繁栄の描写。
5章 神殿建設の準備と契約 ヒラム王との協力、神殿建設の準備。
6章 神殿建設と神の臨在の約束 神殿の構造、建設中に与えられた神の言葉。
7章 宮殿建設と神殿の器具 ソロモンの宮殿、ヒラムによる器具製作。
8章 神殿奉献とソロモンの祈り 契約の箱の安置、奉献式、長い祈りと祝福。
9章 神の応答とソロモンの諸事業 神の約束と警告、ソロモンの建築事業。
10章 シェバの女王とソロモンの栄華 女王の訪問、ソロモンの富と名声。
11章 ソロモンの堕落と王国分裂の予告 異国の妻たち、偶像礼拝、ヤロブアムへの預言。
12章 王国分裂:レハブアムとヤロブアム 北イスラエルと南ユダの分裂、金の子牛の罪。
13章 神の人の警告とヤロブアムの頑なさ ベテルの祭壇への預言、従わない王。
14章 ヤロブアムの裁きとレハブアムの罪 ヤロブアム家への裁き、ユダの偶像礼拝。
15章 諸王の交代とアサの改革 アビヤ、アサ、北イスラエルの諸王。
16章 北イスラエルの混乱とアハブの登場 バアシャ、エラ、オムリ、そしてアハブの悪。
17章 エリヤの召命と神の養い 干ばつの預言、やもめの家、子の復活。
18章 カルメル山の対決:主こそ神 バアルとの対決、雨の回復。
19章 エリヤの挫折と神の静かな声 ホレブでの出会い、エリシャの召命。
20章 アハブとアラムの戦い ベン・ハダドとの戦争、アハブの失敗。
21章 ナボテのぶどう畑と神の裁き イゼベルの悪、アハブへの裁き。
22章 ミカヤの預言とアハブの死 ミカヤの忠実な預言、アハブの最期。