著者:パウロ。シラスとテモテを伴う宣教チームによる共同執筆と考えられる。
執筆時期: パウロがコリント滞在中(紀元50~51年頃)に書かれた最初期の手紙。
背景: テサロニケ教会は迫害の中で誕生し、パウロは急いで町を離れざるを得なかった。
執筆の動機: 若い教会の信仰が揺らがないよう励まし、誤解を正すため。
信仰の成長: 迫害下でも模範的な信仰・愛・希望を示していたことを称賛。
聖潔への勧め: 性的純潔、兄弟愛、勤勉な生活など具体的な倫理的勧告が中心。
主の再臨: 死者の復活と主の来臨に関する誤解を正し、希望を与える。
働きへの励まし: 働かずに終末を待つ者への戒め。
共同体の秩序 :指導者への尊敬、互いの励まし、悪に対する慎重な態度を教える。
全体のテーマ: 迫害下の教会を励まし、再臨の希望に基づく健全な生活を促す手紙。
パウロの活動初期だからこそ現れる特徴:
- 終末への切迫した期待が非常に強い
- 教会が非常に若く、牧会的な励ましが中心
- 神学がまだ“簡潔で素朴”である
- 迫害下の教会に向けた最初期の“苦難神学”
- 倫理的教えが非常に具体的で実践的
内容:
迫害の中でも揺るがない信仰を保つテサロニケ教会を称賛し、その模範性を強調する。
パウロは自らの宣教が純粋な動機に基づくものであることを説明し、母や父のような愛をもって仕えたことを述べる。
迫害下の教会を心配しつつ、テモテの報告によって信仰が堅固であることを知り、再会を強く願う。
性的純潔、兄弟愛、勤勉な生活を勧め、主の再臨と死者の復活の希望について誤解を正す。
「光の子」として目を覚まして生きることを勧め、指導者への尊敬、互いの励まし、悪から離れる姿勢を教える。

