第一ヨハネ4章 神は愛である(4:1-21)

背景

① 神の子どもとしての歩みの続き

第一ヨハネ3章では、

  • 神の子どもであること
  • 義を行うこと
  • 兄弟愛

が語られました。

4章では、その愛がどこから来るのか、また本物の真理と偽りをどのように見分けるのかが教えられます。

② 偽教師への対抗

当時の教会には、イエスが人となって来られたことを否定する教師たちがいました。

ヨハネはまず、「霊を吟味しなさい」と警告します。

③ 愛の章

本章には、

「神は愛です」

という聖書の中でも最も有名な宣言が含まれています。

④ 本章の中心テーマ

第一ヨハネ4章の主題は、「神は愛である。だから神の子どもは真理に立ち、互いに愛し合いなさい」ということです。


1. 霊を吟味しなさい(4:1-6)

① すべてを信じてはならない

ヨハネは警告します。

「すべての霊を信じてはいけません。」

② 偽預言者の存在

多くの偽教師が世に出ています。

③ 真理を見分ける基準

イエス・キリストが肉となって来られたことを告白するかどうかです。

④ 神から出た霊

キリストを正しく告白する者は神から出ています。

⑤ 反キリストの霊

キリストを否定する教えは神から出ていません。

⑥ 勝利の確信

有名なみことばが語られます。

「あなたがたのうちにおられる方は、この世にいる者よりも大いなる方です。」

⑦ 真理の霊と偽りの霊

信徒は真理を見分けるよう召されています。

真理の中心は常にイエス・キリストです。


2. 神は愛である(4:7-12)

① 愛は神から出る

すべての真の愛の源は神です。

② 愛する者は神を知る

愛は神との関係から生まれます。

③ 神は愛である

本章の中心となる宣言です。

「神は愛です。」

④ 神の愛の現れ

神は御子を世に遣わされました。

⑤ 愛の本質

愛とは私たちが神を愛したことではありません。

⑥ 十字架の愛

神が先に私たちを愛してくださいました。

⑦ 愛し合う使命

神の愛を受けた者は互いに愛します。

⑧ 神の臨在

愛し合う時、神は私たちのうちにおられます。

神の愛は十字架において最も明確に示されました。


3. 愛のうちにとどまる(4:13-16)

① 聖霊の証し

神は聖霊を与えてくださっています。

② 使徒たちの証言

ヨハネは救い主キリストを見た証人として語ります。

③ 信仰の告白

イエスを神の御子と告白する者のうちに神は住まわれます。

④ 神との相互の交わり

神のうちにとどまる者は神と結ばれています。

⑤ 愛を知る

信徒は神の愛を知り、その愛を信じています。

⑥ 繰り返される宣言

再び、

「神は愛です」

と語られます。

⑦ とどまる者

愛の中にとどまる者は神のうちにとどまっています。

信仰とは神の愛の中に住み続けることです。


4. 完全な愛と確信(4:17-21)

① さばきの日の確信

愛は私たちに確信を与えます。

② キリストに似る者

この世にあっても主に似た者とされていきます。

③ 愛は恐れを取り除く

有名なことばが語られます。

「完全な愛は恐れを締め出します。」

④ 神を恐れて逃げない

神の愛を知る者は神の前に近づくことができます。

⑤ 愛の起源

「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。」

⑥ 愛の矛盾

兄弟を憎みながら神を愛すると言うことはできません。

⑦ 愛の戒め

神を愛する者は兄弟姉妹も愛します。

神への愛と人への愛は切り離せません。


神学的意味

① イエス・キリストは真理の中心です

真理と偽りはキリストへの態度によって見分けられます。

② 神の本質は愛です

愛は神の性質そのものから流れ出ています。

③ 十字架は愛の最高の現れです

神は御子を遣わすことで愛を示されました。

④ 聖霊が信徒のうちに住まわれます

神はご自身の臨在を聖霊によって示されます。

⑤ 愛は救いの実です

神を知る者は愛する者となります。

⑥ 愛は恐れを追い出します

神の愛を知る時、救いの確信が与えられます。

⑦ キリストとの関係

キリストは、

  • 神の御子
  • 世の救い主
  • 神の愛の現れ
  • 真理の中心

です。


この箇所が私たちに語ること

① すべての教えを吟味する

どれほど魅力的な教えであっても、キリストを正しく語っているかを確認する必要があります。

② 神の愛から始める

信仰生活は努力から始まるのではありません。

まず神が私たちを愛してくださったことから始まります。

③ 愛は感情だけではない

十字架の愛のように、愛は相手のために自分をささげる行動として現れます。

④ 愛の中にとどまる

忙しさや問題の中であっても、神の愛から離れないことが大切です。

⑤ 恐れよりも確信を持つ

神の愛を知る時、私たちは神に拒絶されることを恐れて生きる必要がなくなります。

⑥ 神への愛を人への愛で示す

神を愛していると言うなら、その愛は家庭や教会の人間関係に現れるはずです。

⑦ 十字架を見続ける

本章の中心は、

「神は愛です」

という宣言です。

その愛はキリストの十字架において最も明らかに示されました。


この章の中心メッセージ

神は愛であり、その愛を御子イエス・キリストによって示してくださいました。

神の子どもは真理に立ち、神の愛の中にとどまりながら、互いに愛し合うよう召されています。

第一ヨハネ4章は、「神がまずあなたを愛してくださった。その愛を受けて愛のうちを歩みなさい」と教えています。

「神は愛です。愛のうちにとどまる者は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。」(第一ヨハネ4:16)