レビ記 4章 罪のいけにえ:過失の罪の赦し(4:1-35)

1. 罪のいけにえの中心テーマ(4:1–2)

主はモーセに語り、 「知らずに罪を犯した場合」の赦しの道を示す。

過失の罪でも、神の聖さの前では責任が生じる。

キリストの十字架が“知らずに犯した罪”も完全に覆う型。

 

2. 罪のいけにえは「身分によって規定が変わる」(4:3–35)

罪のいけにえは、 犯した者の立場によって献げ物が変わる。

  • 大祭司

  • 全会衆

  • 指導者

  • 一般の民

罪の影響は立場によって広がりが異なる。

キリストはすべての階層の罪を一度に負った型。

 

3. 大祭司の罪:若い雄牛(4:3–12)

大祭司が罪を犯すと、 民全体が罪に汚れるため、雄牛が必要。

手順:

  • 手を置く(身代わり)

  • 血を至聖所の前に注ぐ

  • 香壇に血を塗る

  • 脂肪を祭壇で焼く

  • 残りは宿営の外で焼く

キリストは大祭司として、自らの血を天の至聖所に携えた型(ヘブル9章)。

 

4. 全会衆の罪:雄牛(4:13–21)

民全体が罪を犯した場合も雄牛を献げる。

共同体の罪は共同体全体の赦しが必要。

キリストは“世界の罪”を負った型(ヨハネ1:29)。

 

5. 指導者の罪:雄山羊(4:22–26)

指導者が罪を犯した場合は雄山羊。

指導者の罪は共同体に影響する。

キリストは指導者の罪も負った型。

 

6. 一般の民の罪:雌山羊または雌羊(4:27–35)

一般の民は雌山羊または雌羊。

神は誰にでも赦しの道を備えている。

キリストは“すべての人”の罪を負った型。

 

7. 血の扱い:赦しの中心(4:6–7,17–18)

罪のいけにえの中心は「血」。

  • 血を注ぐ

  • 血を塗る

  • 血によって聖所が清められる

血=いのちの交換。

キリストの血が罪を赦し、神との関係を回復する(ヘブル9:22)。

 

8. 宿営の外で焼く:キリストの受難の型(4:12,21)

罪のいけにえの肉は宿営の外で焼かれる。

罪を負ったものは“外”に出される。

キリストはエルサレムの外で十字架につけられた(ヘブル13:12)。

 

まとめ

● 罪のいけにえの中心テーマ

  • 過失の罪の赦し

  • 身代わりの死

  • 血による清め

  • 神との関係の回復

● キリストの型

  • 身代わりの死

  • 血による赦し

  • 大祭司としての働き

  • 世界の罪を負う救い主

  • 宿営の外で苦しむキリスト

  • 天の至聖所を清める血

● 神学的ポイント

  • 神の聖さの前では「知らずに犯した罪」も扱われる

  • 赦しの中心は血

  • キリストの十字架は罪のいけにえを完全に成就する

罪のいけにえ=キリストの十字架による“罪の赦し”の型。

キリストは大祭司として、自らの血を天の至聖所に携え、 すべての階層・すべての人の罪を負ってくださった。