エペソ5章 愛と光の歩み(5:1-33)
背景
① 新しい人の歩みの続き
エペソ4章でパウロは、
- 教会の一致
- 信徒の成熟
- 古い人を脱ぎ捨てること
を教えました。
5章では、その新しい生き方がさらに具体的に説明されます。
② キリストを模範とする生活
本章では、信徒がキリストに倣い、愛と聖さの中を歩むべきことが強調されます。
③ 光の子として生きる
救われた者はもはや闇ではなく、光の子として生きるよう召されています。
④ 本章の中心テーマ
エペソ5章の主題は、「キリストに倣い、愛と光の中を歩みなさい」ということです。
また後半では、夫婦関係を通してキリストと教会の関係が示されます。
1. 愛のうちに歩みなさい(5:1-7)
① 神に倣う者となる
パウロは、
「神に倣う者となりなさい。」
と勧めます。
② 愛の中を歩む
キリストが私たちを愛してくださったように、私たちも愛のうちを歩みます。
③ キリストの自己犠牲
キリストはご自身をささげ、神へのかぐわしい供え物となられました。
④ 罪から離れる
信徒は、
- 淫らな行い
- 汚れ
- 貪欲
を避けるべきです。
⑤ 口の罪を捨てる
下品な言葉や愚かな話ではなく、感謝の言葉を語るよう求められます。
⑥ 神の国を受け継ぐ者
罪を習慣的に行う者は、神の国を受け継ぐことができません。
⑦ 欺かれてはならない
信徒は世の価値観に流されず、神の真理に従って歩むべきです。
愛は単なる感情ではなく、キリストのように自分をささげる生き方です。
2. 光の子として歩みなさい(5:8-14)
① 以前は闇だった
信徒もかつては闇の中にいました。
② 今は光である
しかし今は主にあって光とされています。
③ 光の子として生きる
そのため光の子らしく歩むよう勧められます。
④ 光の実
光の実として、
- 善意
- 正義
- 真実
が現れます。
⑤ 主に喜ばれること
何が神に喜ばれるのかを見極めます。
⑥ 闇の業を避ける
実を結ばない闇の業に加わるべきではありません。
⑦ 光が明らかにする
光はすべてを照らし出します。
救われた者は闇の中から光の中へ移された者として生きるのです。
3. 知恵ある者として歩みなさい(5:15-21)
① 慎重な歩み
パウロは、自分の歩み方によく注意するよう教えます。
② 時を生かす
与えられた時間を有効に用います。
③ 神の御心を知る
愚かな者ではなく、主の御心を悟る者となります。
④ 酒に酔わない
酒に支配されるのではなく、神に支配されるよう勧められます。
⑤ 御霊に満たされる
「御霊に満たされなさい。」
という有名な命令が語られます。
⑥ 賛美する生活
詩篇や賛美によって神をほめたたえます。
⑦ 感謝する生活
いつも感謝をささげます。
⑧ 互いに従う
キリストを恐れ尊んで、互いに仕え合います。
成熟した信仰者は、御霊に導かれながら感謝と賛美の生活を送ります。
4. 夫婦とキリストの関係(5:22-33)
① 妻たちへの勧め
妻は主に従うように夫を尊重します。
② 夫はかしら
夫は家庭において導く責任を与えられています。
③ キリストと教会
パウロは夫婦関係を、キリストと教会になぞらえます。
④ 夫たちへの勧め
夫は妻を愛するよう求められます。
⑤ キリストの愛
その模範は、教会のためにご自身をささげられたキリストです。
⑥ 自分の体のように愛する
夫は妻を自分自身のように愛します。
⑦ 一体となる
夫婦は一つの体となります。
⑧ 奥義
この結婚の関係は、キリストと教会を指し示す奥義です。
結婚は単なる人間関係ではなく、キリストの愛を映し出す神のご計画です。
神学的意味
① 愛はキリスト者の歩みの中心です
- キリストに倣い
- 自己犠牲をもって
- 人を愛します
キリストの愛が信徒の模範です。
② 信徒は光の子です
- 闇を離れ
- 真理を行い
- 光の中を歩みます
救いは生き方を変えます。
③ 御霊に満たされることが重要です
- 神に支配され
- 感謝し
- 賛美しながら生きます
信仰生活の力は聖霊から与えられます。
④ 神の御心を求めます
- 世の流れではなく
- 神の思いを知り
- 従います
知恵ある歩みが求められています。
⑤ 結婚は神のご計画です
- 愛によって結ばれ
- 互いに仕え合い
- キリストを証しします
夫婦関係には霊的な意味があります。
⑥ 教会はキリストの花嫁です
- キリストに愛され
- 聖められ
- 栄光の日を待ち望みます
教会は特別な存在として扱われています。
⑦ キリストとの関係
キリストは、
- 私たちを愛してくださるお方
- ご自身をささげられたお方
- 教会のかしら
- 花嫁である教会を守られる主
です。
エペソ5章は、信徒がキリストの愛に倣い、光の子として歩み、御霊に満たされながら生きることを教えています。
また結婚を通して、キリストと教会の深い関係を示しています。
この箇所が私たちに語ること
① 愛は自己中心ではなく自己犠牲
この世が語る愛は「自分が満たされること」を中心にしがちです。
しかしキリストは、ご自身を私たちのためにささげられました。
聖書が教える愛とは、相手の益のために自分を献げる愛である。
② 私たちは光の子として生きる者
救われる前の私たちは闇の中を歩んでいました。
しかし今はキリストによって光とされています。
だから私たちは、闇に属する生き方ではなく、主に喜ばれる歩みを選び続ける者である。
③ 神の御心を求めながら生きるべき
世の流れに流されることは簡単です。
しかし信徒は「何が主に喜ばれることなのか」を考えながら歩むよう招かれています。
成功や効率よりも、神の御心を大切にする生き方が求められる。
④ 御霊に満たされることが信仰生活の力
パウロは酒に支配されることと、御霊に満たされることを対比しています。
人は何かに支配されて生きる存在です。
信徒はこの世の価値観ではなく、聖霊に導かれて歩む者である。
⑤ 感謝と賛美は信仰を支える力
パウロは御霊に満たされた生活の特徴として、
- 感謝
- 賛美
- 喜び
を挙げています。
困難の中でも神を見上げる時、私たちの心は守られていくのである。
⑥ 夫婦関係は福音を映し出すもの
結婚は単なる人間同士の契約ではありません。
夫が妻を愛する姿はキリストの愛を、妻が夫を敬う姿は教会の応答を表しています。
夫婦関係は福音を示す生きた証しなのである。
⑦ キリストの愛がすべての模範
エペソ5章の中心には常にキリストがおられます。
愛することも、聖く生きることも、互いに仕えることも、すべてはキリストの愛から始まります。
私たちはまず愛され、その愛によって生きるよう招かれているのである。
この章の中心メッセージ
信徒はキリストに倣い、愛と光の中を歩むよう召されています。
御霊に満たされ、神の御心を求めながら、感謝と賛美の人生を送ることが求められています。
エペソ5章は、キリストの愛を模範とする生き方と、キリストと教会を映し出す夫婦関係の大切さを教えています。
「キリストが私たちを愛して、ご自分を私たちのためにささげられたように、あなたがたも愛のうちを歩みなさい。」(エペソ5:2)

