レビ記 6章 祭司の務め:いけにえの運用規定(6:1–30)

1. 償いのいけにえの補足(6:1–7)

5章に続き、 他者に損害を与えた罪の補償が強調される。

  • 盗み

  • 詐欺

  • だまし取り

  • 失くした物を隠す

  • 誓いを偽る

これらは 神の前での罪であり、人との関係の破れでもある。

償い(補償)+いけにえ=関係の完全回復。

キリストは私たちの罪の“損害”を完全に補償した型(イザ53:10)。

 

2. 全焼のいけにえの運用(6:8–13)

① 祭壇の火は絶やしてはならない(6:9,12–13)

「祭壇の火を絶やしてはならない。」

  • 夜通し燃やし続ける

  • 朝に薪を加える

  • 火は常に燃え続ける

神との交わりは“継続する献身”が必要。

キリストの献身は絶えず完全であり、永遠に有効(ヘブル7:25)。

② 祭司は灰を取り除く(6:10–11)

灰は

  • 聖なる場所に置き

  • その後、宿営の外へ運ぶ

献身の結果(灰)も聖なるものとして扱われる。

キリストの犠牲の“結果”も聖なるものとして永遠に記憶される。

 

3. 穀物のささげ物の運用(6:14–23)

① 祭司が食べる部分(6:16–18)

穀物のささげ物の一部は祭司の食物となる。

祭司は神のものを食べて生きる。

キリストは“神の言葉と御心”を食物とした(ヨハネ4:34)。

② 油を注がれた祭司の特別な献げ物(6:19–23)

新任祭司は

  • 穀物のささげ物を毎日献げ

  • それを食べずに全部焼く

奉仕の初めは“全き献身”が求められる。

キリストは奉仕の初めから終わりまで完全に献身した型。

 

4. 罪のいけにえの運用(6:24–30)

① 罪のいけにえは聖なる場所で扱う(6:25–26)

祭司は

  • 聖所の庭で罪のいけにえを食べる

  • それは「最も聖なるもの」

罪の赦しは“聖なる場所”で行われる。

キリストは天の至聖所で贖いを成し遂げた(ヘブル9章)。

② 血が付いた器は洗う(6:28)

血が付いた器は

  • 壊すか

  • 水で洗う

血の聖さの象徴。

キリストの血はすべてを清める(第一ヨハネ1:7)。

③ 罪のいけにえは祭司だけが食べる(6:29)

罪の赦しは“仲介者”によって扱われる。

キリストは唯一の仲介者(第一テモテ2:5)。

 

まとめ

● 6章の中心テーマ

  • いけにえの運用

  • 祭司の務め

  • 絶えない火

  • 補償と回復

  • 聖なる場所での贖い

● キリストの型

  • 補償的贖い

  • 永遠の献身

  • 御心を食物とする奉仕

  • 大祭司としての働き

  • 血による清め

  • 唯一の仲介者

● 神学的ポイント

  • 贖いは“聖なる秩序”の中で扱われる

  • 奉仕は継続的献身が必要

  • キリストの十字架は永遠に有効

レビ記6章=キリストの大祭司としての奉仕の“運用面”の型。

十字架の贖いがどのように扱われ、どのように効力を持つかを象徴的に示す章。