2022-09-07 / 最終更新日時 : 2022-09-06 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(5) アキラは静粛を呼びかけた 「もうこんな時間だ」アキラは言った。「第10の時(午後4時)も半分過ぎたので、そろそろ食事を始めた方がよさそうだね。どうやらフェリクスは、またもやご主人に引き止められてしまったようで、いつ来られ […]
2022-09-06 / 最終更新日時 : 2022-09-06 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(4) ダイニングルームは、私たちが立っていたメインホールから続いていて、かなり広いスペースが確保されていた。 アキラとプリスカもここでよくやっている。 彼らの家で集会が行われている理由も分かったような気がした。 クレメンスのア […]
2022-09-05 / 最終更新日時 : 2022-09-05 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(序文) この短い物語は、西暦1世紀半ばの初期キリスト教の集会に参加したときの様子を描こうとしたものだ。舞台としてローマが選ばれたのは、当時の一般人の生活の詳細が他のどの国や街よりもよく分かっているからである。 教会のホストとして […]
2022-09-05 / 最終更新日時 : 2022-09-05 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(3) アキラが姿を現わすと、私の友人たちは彼が扉の前まで来るのも待たずに、アキラの元まで勝手に入って行った。 いつもの抱擁や挨拶の口づけが交わされたが、社交的なものではなく互いへの愛情が込められていた。 「ようこそ、ようこそ、 […]
2022-09-04 / 最終更新日時 : 2022-09-04 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(2) アキラとプリスカが購入したアパート そのブロックの一角に、二棟の戸建ての家があった。 丘の上の豪邸のような家ではなく、ごく普通の快適そうな家だ。 クレメンスの説明によれば、二つのうち豪華な方の家はまだ個人の所有になってい […]
2022-09-02 / 最終更新日時 : 2022-09-02 crossroads 【小説】紀元1世紀の教会を訪れる 紀元1世紀の教会を訪れる(1) プブリウス 私の名前はプブリウス。 正確を期すならプブリウス・ヴァレリウス・アミキウス・ルフスだ。 出身はピリピ。ピリピはマケドニアの比較的新しい植民地で、マケドニアの地ではあるが、自分はローマ人だと自負している。 私は […]